おばあさんとの出会い

by admin on 3月 10th, 2012

先日、親戚の家に泊めてもらったときのことでした。そこは私の従兄弟の家で、叔父と叔母も一緒に住んでいて、それに90歳近いおばあさんもいました。泊めて欲しいとお願いしたとき、「足の不自由な婆さんの介護をしているけどいいか?」と聞かれたのですが、私は気にせず宿泊を希望しました。従兄弟の話によるとそのおばあさんは年のせいで足腰が弱くなり、歩くときには杖や人の手が必要だということだったので、私一人が一晩泊まったとしても会うことはないだろうと考えたからです。こう言うのは失礼だと分かっているのですが、あまり介護というものに関わったことのなかった私は、何となく介護されているそのおばあさんに会いたいという気はしませんでした。メンタルケアの資格でも持っていれば少しは状況も違っているのではと考えているうちに、親戚の家に到着しました。着いたのは夜遅くのことで、次の日は朝食だけ頂いて直ぐに出るつもりだったので私は「良かった」と思いながら布団に入りました。ところが次の日の朝、泊めてもらったお礼に叔母を手伝って朝食の支度をしていると、そのおばあさんが杖をついて台所までやってきたのです。そして私に向かってにこにこと挨拶をしてくれました。それを見た私は途端にそれまでの勝手な考えを恥ずかしく思い、慌てて挨拶を返しました。会ったことがなかったとはいえ、親戚のおばあさんを「介護されているから」という理由で避けようとしたことを私は深く反省しました。実際に会ったおばあさんは確かに杖や人の手を借りてはいましたが、とても優しくて素敵な人だったのです。私はこの時、体が不自由であるということと人柄の善し悪しとは全く別問題であるということを知りました。